2019年6月7日金曜日

AffinityPhoto 1.7アップデートのファーストインプレッション


待ちに待ったAffinity Photoのアップデートが提供されました。

今のところ機能的には特に不満はないのですが、細かいところで直してほしいところがいろいろありましたので非常に楽しみにしておりました。



まずは切り抜き!
いろいろなサイズがデフォルトで用意されるようになりました。

ワタシはもともと画像の比率を4:3で作るのですが、使っているカメラの比率が3:2なので、この機能を使って切り抜いています。ちなみにこれはiphoneのカメラの比率なので今一番一般的な比率と言えます。以前まではその4:3がありませんでした。自分で好きな比率を作れば問題ないとはいえ、一番ポピュラーなやつが無いというのはいかがなものかと思っていましたが、この度解決しました。

さらに、切り抜き機能を初めて使うときは、基本撮ったカメラの比率(ワタシなら3:2)になっているのですが、Affinityの場合は比率が固定されておらず自由に動くようになっていました。それが、開いた画像の比率で固定されるようになりました。

そしてさらに、それを任意の数値(ex.4:3)に変えて切り抜いた場合も、数値が4:3のままになるようになりました。

以前は地味にストレスだったんです。

ワタシのように3:2のカメラで撮って4:3に仕上げるというのはそれほど一般的ではありません。通常は構図を決めて写真を撮っているはずなので、出力の際に比率を変える事はないと思います。ならば、カメラで撮影した比率で固定されていたほうがいいです。

それを一枚処理するたびに無固定の状態に戻ってしまうので、写真を作成する毎に数値を決めてあげなければいけませんでした。今は撮りっぱなしならそのまま、比率を一度4:3に変えればずっと4:3のままです。



それから「ゆがみペルソナ」の数値も変わりました。
ゆがみの画面にデフォルトで青いメッシュが入っているのですが、これが邪魔なので消します。そして「硬さ」のパラメーターがデフォルトで「40」なのですが、思ったところではない範囲がゆがんでしまうので「0」にします。それでいろいろ細かい数値を変えながらゆがみを行うのですが、次にゆがみを行う際にすべてデフォルトに戻っていたのが、直前の数値が記憶されるようになりました。

些細な事ですが、これで作成するときのリズムがぐんと良くなりました。
もう少しいろいろ触ってみないとわかりませんが、ワタシが使う範囲内においては今のところ注文はありません。

ただ、重さに関しては明日にでも直してもらいたいくらいの欠点があります。
継ぎ足し継ぎ足しのPhotoshopよりもシンプルな設計だとは思うのですが、なにか致命的な弱点があるような気がします。フォトショのほうがメモリ喰いなのでしょうが、きちんとメモリを積めばストレスなく動きます。Affinityは動きがなんか引っかかるというか・・ちょっとストレスを感じます。

ソフト自体の立ち上がりは若干早くなったように思いますが、調整や保存が重いです。しかもPhotoshopのようにバックグラウンド処理ではないので、保存中何の作業も出来ません。なので、こまめなバックアップをするのも躊躇してしまいます。

躊躇していると落ちるんです。

今日も落ちました。試しに一度も保存することなくいつもやっている作業をやってみました。さすがにそうそう落ちることはないので最後まで完成させたのですが、それでPSDに書き出すときに落ちました。


もちろん以前から自動バックアップはONにしてるんですよ!2分に一回!
でも一度も保存されていた試しがありません。そこは1.7でも変わっていませんでした。

しかも、作業中に挙動がもたつくことがあるんですよ!
「ああ、バックグラウンドで保存してるんだな」と思うじゃないですか!
違うんです。あれ何のカクつきなんだろう??

とにかく、保存するという作業がちょっと弱いですね。

そんなわけで、

AffinityPhotoに興味がある人にどうか?と聞かれたら保存関係を理由におすすめをしないかもしれません。

しかしながら、結局

「保存関係はヤバいですよ」と前置きしたうえでおすすめをしてしまうと思います。

特にPhotoshopを触ったことない人はAffinityから入っても全然いいと思います。
フォトショでしか出来ない作業もあるとは思いますが、最初から使った事が無ければそれなりにAfiinityでなんとかなります。アドビは囲い込みがきついので出来るだけ身軽になっておいたほうが幸せになれると思います。

ただ、これはいけませんなぁ


この高品質なクルーネックのユニセックスTシャツを着て、最新のクリエイティブソフトウェアへの忠誠を示しましょう


・・・応援はしますが。