2018年11月1日木曜日

緑釉コーヒーカップに合うピンクの添え物

最近、移動距離地獄の仕事を整理したので、やっとライコ堂の制作に時間を使えるようになりました。今では、やきものの商品写真だけではなく、何かを乗せて使用例なんかも撮っています。


その時に一番気を使うのは、「乗せたものが映えるか」という事です。
食べ物ならおいしそうに、花なら華やかに。

そんなわけで、
映えるって何かを考えてみました。




このハートは「Sweet」という雑誌についていた、

ぷっくりハートケースのリップ&チーク


こういった小物をやきもの写真に使う事も多くなりました。


ぷっくりハートケースのリップ&チーク


撮影に使ったコーヒーカップに一個づつ置いてみると・・


まずは「RIHO」


ぷっくりハートケースのリップ&チークのRIHOカラー

結論を言うと、これが一番このコーヒーカップとは相性が良かったです。

ぷっくりハートケースRIHOのカラースキーム

この色のカラースキームです。「Adobe colorCC」で作りました。
左からハートの暗い部分、ハートの明るい部分、皿の部分、カップの部分、カップの中
となっています。パッと見た感じでなんとなく合っているような気がします。

ぷっくりハートケースRIHOのカラーホイール

これがカラーホイール。中央にカップと皿の色味があり、その反対側にハートケースの色があります。その関係性はほぼ180°に位置した色味、色相で言えば補色の関係にあります。トーンはダルなカップに対してディープなハートでコントラストが強めです。お互いの色味が良く引き立っています。

次に「IGARI」


ぷっくりハートケースのリップ&チークのIGARIカラー

RIHOに比べると色が引き立っていない感じがします。

ぷっくりハートケースIGARIのカラースキーム

これがスキーム。このシリーズはIGARIさん、RIHOさん、SAEKOさん、MIFUNEさんという方がチョイスした各々のピンクということなんですが、こうやって並べるとIGARIさんのピンクは少し紫(青み)に傾いているのがわかります。

ぷっくりハートケースIGARIのカラーホイール

カラーホイールです。カップとハートの色味がちょっとずれています。配色が90度とか120度とかなら合いやすいのですが、このように微妙に違う色味が一番ズレて見えます。トーンもダルとダルでメリハリがなく見えます。正確な色を出す必要がない写真ならば、ハートの色を少し黄色味に補正したほうがいいと思います。




もちろん、このコーヒーカップと合わないというだけですからね!
通常、主役は乗せられた皿ではなく乗ったハートのほうなので、それに合わせて器を選びます。IGARIさんのハートを乗せるならもう少し青みのある皿を選んだほうがいいかもしれません。


次は「SAEKO」


ぷっくりハートケースのリップ&チークのSAEKOカラー

ぼんやりはしていますが少し落ち着きました。

ぷっくりハートケースSAEKOのカラースキーム

スキームも統一感があります。ただ、落ち着きすぎているので少し締まるようなニュアンスカラーが欲しいところ。

ぷっくりハートケースSAEKOのカラースキーム

カラーホイールです。このホイールを見ると、微妙なズレを見せてますね。

・・恐らく、これはホイールが間違っているかもしれません。RIHO,IGARI、二つのホイールを見ると、暗いグリーンはもう少し黄色みに寄っています。サンプリングする場所が少しずれてしまいました。



カップとソーサーの緑のポイントをRIHOさんIGARIさんと同じところに配置してみると、中央の4色はほぼ補色の関係になります。
データだけではなく自分の直感を信じるのも大切です。

トーンはほぼ同じ強さです。メリハリのなさがこのホイールから見てとれますね。

最後にMIFUNE

ぷっくりハートケースのリップ&チークのmifuneカラー

統一感もありますし、メリハリもあるちょうどいい配色です。

ぷっくりハートケースmifuneのカラースキーム

見てください、この調和!
色味がいっぺんに目の中に飛び込んできます!

ぷっくりハートケースMIFUNEカラーホイール

そしてホイール。ほぼ一直線ですね!トーンは一番上のRIHOのハートが外側に振り切っていたのに対し、これはだいたい中央あたりにあります。鮮やかさが強すぎず弱すぎず、といったところです。

カップの緑も鮮やかに見せたい時はRIHO
全体に調和させるならMIFUNE

がいいと思います。