1993年、ワタシは大学在学中にメイクアップアーチストを志しました。
もうその時点ですでに地に足がついていない感じでしたが、それでもなんとか一流になるべく努力をしておりました。メイクをもっともっと極めようと、色彩やら薬学やら表情筋やら、顔やメイクに関係のありそうな情報をあさる毎日・・
ただ、
この映画に出ている主人公のメイクがかわいい!とか、このアイドルのメイクが好きだとか、
そういった入口中の入口でやるような情報収集をまったくやらなったです。
そんなワタシでも、ランコムやらエスティローダーやらのメイクにはさすがに興味があって、
クラスで「なんでこんなにリップラインがきれいに引けるんだろうね」みたいな話くらいはしてました。
その時に先生から聞いた言葉が、
「パソコンで修正してるからね」
でした。
その当時は、修正してるしてないとかの話ではなく、写真をパソコンで云々するというイメージが全く出来ませんでした。1993年当時なんて、パソコンというのは
「呪文を打ち込んでなんかする」
みたいな知識しかなく、写真を読み込むという事自体が「?」でした。
それから数年後、どうやら本当に写真がいじれるという事を知り、驚愕しました。
コンシーラーよりもきれいにクマが隠せる、色ものせられる・・・
メイクアップアーチストは要らないじゃん!と本気で思いました。
そしてワタシが出した結論は、
「メイクアップの業務として画像補正を行う」というものでした。
まだ、パソコンを触ることが恥ずかしいくらいの時代でした。